コラム

色で選ぶ「五色」の薬膳セルフケア

薬膳的な食材の分類方法として特徴的な『五色』のお話をさせていただきます。
食材の色にも意味があると考えられており、色で効能を覚えられると、スーパーでのお買い物で迷った時にパッと見て思い出しやすく便利ですよね。

自然界を5つに分ける考え方「五行」では【木・火・土・金・水】に対して、各季節が【春・夏・長夏・秋・冬】。そして臓腑は【肝・心・脾・肺・腎】となります。

そこに当てはまる五色は【青・赤・黄・白・黒】。それぞれの色の持つ特徴と食材をご説明いたします。

▼ 青(実際は緑を指します)

主な働きは清熱・鎮静。
怒りっぽい、気分が高揚し過ぎて興奮傾向、熱ごもり、炎症傾向、目の充血、酒酔いなどの時に使われます。

・代表的な食材
セロリ、せり、ミント、明日葉、ほうれん草、春菊、三つ葉、レタス、笹の葉、緑茶など。
青は五行で春と関わりの深い色。春の急なポカポカ陽気で熱がこもり、のぼせ火照りが出やすくなっていたり、新生活の環境の変化などでストレスが発散できずイライラしやすい時などに青(緑)のもの!と覚えておけると便利です。

濃く淹れた緑茶や抹茶などはとても手軽に取り入れやすいのでおすすめ。
ペットボトルではあまり効果がないので、できれば茶葉からしっかり苦味を出していただけると良いです。

 

ジャスミン茶なども緑茶ベースで良い香りなので、こもった熱を冷ましつつ気を巡らせイライラに効果的です。
※体が冷えている時、お腹が緩い時は控える。

▼ 赤

主な働きは、補血滋養、活血(血の巡りを良くする)。
貧血、白髪、母乳不足、不眠、生理不順、シミくすみ・くま、お肌の乾燥、落ち込み不安感、冷え性の時などに使われます。

・代表的な食材
*補血効果のある赤い食材*
人参、ベリー類、赤身のお肉・お魚、マグロ、海老、クコの実、桑の実

*活血(血の巡りを良くする)効果のある赤い食材*
紅花、バラ、山査子、赤ワイン
赤は五行で夏と関わりの深い色。夏の暑さでクラクラしたり、動悸しがちな時に効果的。「汗血同源」汗をかくと血も消耗すると考えます。
赤身のお肉やお魚をトマトで煮ると酸味で補血効果がアップするのでとてもおすすめ。

「血肉有情」といい、動物性のものは力が強く早く効いてくれると考えます。

早くしっかり血を補いたい時は動物性を選ぶと良いです。ただし胃腸に負担がかからないよう優しい調理法にしましょう。
※お腹の調子が悪く、舌苔の厚い時は控える。活血の食材は妊娠中は禁忌です。

▼ 黄

主な働きは胃腸を元気にし、消化吸収・代謝機能の調和。
慢性的に下痢をしている、胃が弱い、筋肉が付きづらく、たるみやすい時などに使われます。

・代表的な食材
大豆、さつまいも、じゃがいも、かぼちゃ、とうもろこし、栗、柑橘類など。
黄は五行で長夏と関わりの深い色。長夏は日本では梅雨の時期を指します。ジメジメ湿度が高い時期に胃腸の調子を崩しやすい、体が重だるくなったり頭がぼーっとしたり…、そんな時に黄色い食材がおすすめです。

食欲がない時の朝食を、蒸したとうもろこしにしてみたり、お芋やお豆をたっぷり入れた温かいスープにしてみたり。
胃腸が元気になると湿に負けない体の土台が作れるので梅雨時期も元気に過ごせるようになりますよ。
※黄色の食材は基本的に合わない体質はありません。

▼ 白

主な働きは肺を潤し、お肌を潤す。腸を潤して便秘の改善。
空咳、喉の渇き、肌の乾燥、鼻の乾燥、コロコロ乾燥タイプの便秘、切れ痔の時などに使われます。

・代表的な食材
大根、かぶ、えのき、豆腐、はと麦、百合根、梨、山芋、白ゴマ、白キクラゲなど

白は五行で秋と関わりの深い色。空気が乾燥すると、ケホケホ空咳が出たり、お肌が乾燥してカサカサ痒みが出たり、コロコロ乾燥タイプの便秘になったり…、そんな時には白い食材が効果的。
薬膳では白キクラゲが潤いの代表食材としてよく使われていますが、なかなかスーパーで売っていなかったり、お水で戻してコトコト煮たり手間もかかります。

▼ 黒

主な働きは補腎(エイジングケア)、滋養強壮、健脳強骨。
老化全般(足腰、髪、耳、骨の衰え、歯の動揺)、発育不良、生理不順、不妊、更年期や健忘などの時に使われます。

・代表的な食材
黒豆、黒ゴマ、黒米、黒キクラゲ、昆布、ひじき、イカ墨など。
黒は五行で冬と関わりの深い色。寒さで足腰が冷えて弱りがちな時に効果的です。

また、冷えはエイジングと関わりの深い腎を弱らせてしまいます。髪は腎の華。冬に抜け毛や白髪が増えたら、腎の弱りのサインです。
お茶を黒豆茶に変えたり、黒ごまたっぷりのごま和えを食べたり、黒キクラゲをたっぷり入れたお鍋にしたりと、黒い食材をせっせと取り入れてエイジングケアしましょう。
※海藻は体を冷やすので冷えがある時は食べ過ぎ注意。

常備菜として食卓に置いて、日々補腎できる真っ黒レシピもご紹介します。
黒の食材は映えない色ですが、体のためにはとっても大事なので食材なので、ぜひ摂りれてみてくださいね。

 

ひじき・黒キクラゲ・黒ゴマの真っくろ美容佃煮

①鍋に油を熱し、戻したひじきと千切りの黒キクラゲを炒め、ひたひたの出汁を入れる。
②醤油、みりんで味を整えてコトコト煮詰め、黒ごまをたっぷり入れて水分が飛んだら完成。

コリコリプチプチ食感でおいしい佃煮です。見た目は真っ黒で全く映えませんが、ご飯のお供にぴったり。日々せっせと補腎して体を若々しく、髪もツヤツヤにしていきましょう!

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