前回の記事では、あらゆるどんより感の火種となる「体内コンディションの乱れ」の正体についてお話ししました。
今回は、その乱れを整え、体内の健やかさをキープするための具体的な戦略について解説します。
鍵を握るのは、私たちの生命維持に欠かせない「酵素」の働きと、意外な盲点である「空気の通り道(喉)」のケアです。
酵素がなければ、私たちの体は回らない

内側の環境を健やかに保つためには、酵素の力を最大限に引き出し、体内の処理能力を底上げすることが不可欠です。
生体活動を正常に行うために、酵素は欠かせないものです。
しかし、現代の食生活では、添加物やさまざまな化学物質、過剰に精製された食品、消化に負担がかかりやすい小麦や乳製品を摂る機会が多く、それらを消化・分解するために多量の酵素が消費されています。
本来、体に必要な物質を作り、イキイキとした毎日を維持するために使われるべき酵素が、日々の負担を処理するという過酷な労働に追われているのです。
その結果、体内に酵素不足が起こり、内側のバランスをさらに乱してしまうという負のスパイラルに陥ります。
酵素を浪費させない「食」の選び方

酵素を効率よく働かせるには、ビタミンやミネラルが必要です。
しかし、現代の土壌は自然の力が減少傾向にあり、流通経路が長い食品を摂ることが多いため、本来の栄養素を十分に摂取することが難しくなっています。
私たちができることは、第一に「消化しやすいもの」を摂ることです。負担の大きい加工食品より、できるだけ食材そのものの形に近いナチュラルなものを摂取しましょう。
酵素の低下は、若々しさのキープにも直結します。
例えば、私たちのハツラツとした美しさを守ってくれる特定の酵素は、30歳を超えると分泌量が急激に低下すると言われています。
これが、30代から40代を過ぎた頃に、見た目の印象に変化を感じたり、毎日のどんより感が抜けにくくなったりする大きな要因です。
もし今、すっきりしない毎日に悩んでいるのであれば、まずは「酵素を浪費させない食生活」を心がけてみてください。
「入り口」から広がるどんよりを止める方法

そしてもう一つ、見落とされがちなのが「喉の奥」のケアです。
空気とともに侵入する異物をブロックする「関門」とも言えるこの場所は、非常にデリケートです。ここが慢性的に乾燥したり負担を受けたりすると、デリケートなエリアの違和感だけでなく、周辺のめぐりや、首や肩まわりのズキズキとした重みなど、全身のコンディションに影響を波及させます。
このデリケートな部分の環境を健やかに保つために、最も手軽で効果的な方法は「口呼吸をやめる」ことです。
口で呼吸をすると、冷たい空気や乾燥した空気がダイレクトに届いてしまい、本来の守る機能を低下させます。
日中はもちろんですが、就寝時に口を開けて寝ていないかチェックしてください。気になる方は、専用のテープなどで口を閉じて寝ることもおすすめです。
負担を和らげ、自分を整える力を高める

空気の通り道と密接に関係するのが、お口の中の環境です。
実は、口内の環境が乱れることは、全身のめぐりのスムーズさや、若々しいコンディションの維持にまで影響を与えることがわかってきました。
口内のバランスの乱れは、単なる部分的な問題ではなく、甘いものの摂りすぎによる影響や、日々のストレスによる内側のシステムへの負担が招く「生活習慣のサイン」です。
甘いものを控え、ビタミン・ミネラルを多く含んだ食事を心がけることで、内側からコンディションを整えることも可能です。
バランスを崩す原因や結果について、大きなキーワードは「栄養のアンバランス」です。
ここでいうアンバランスとは、単なる栄養不足だけでなく、酵素不足による処理能力の低下を指します。
酵素はタンパク質で構成されており、私たちの内側で行われる複雑なリフレッシュの鍵を握っています。健やかな毎日を維持するためには、私たちが日々何を口にするかがすべてです。
まずは今日の食事から、添加物を避け、消化に優しいものを選んでみませんか。あなたの体は、あなたが選んだもので作られています。
小さなサインを見逃さず、今この瞬間から「内側をいたわる暮らし」を始めていきましょう。
私たちの体には、本来、自分自身をベストな状態に整える素晴らしい力が備わっています。その力を、日々の賢い選択でサポートしていきましょう。
健康管理士一般指導員、薬膳調整師、漢方コーディネーターの資格を持つ健康のスペシャリスト。予防医学から東洋医学、日々の食事療法まで幅広い知識を基に、科学的根拠に基づいた役立つ健康情報を発信しています。日課は健康に関する最新の書籍や論文を読むこと。趣味は将棋、マッサージ、スポーツ観戦。

