空に浮かぶ入道雲がうろこ雲やいわし雲に変わると、今年も秋がやってきたなと実感します。
スポーツの秋や読書の秋など様々ですが、我が家ではもっぱら「食欲の秋」。とくにこの時期に出回る秋の魚は家族みんなの大好物です。
しかし、最近のニュースでも話題のサンマの高騰。いつの間にか高級魚になりつつあり、夕方に家々から漂っていた食欲をそそる焼き魚の香りも、ここ数年は少しご無沙汰気味。
「今年も手が出そうにない…」と肩を落としがちですが、秋の味覚は魚だけではありません。私たちには手軽で栄養満点な「きのこ」があります!今回は、きのこの優れた栄養価と簡単にできる美味しいレシピをご紹介しましょう。

目次
かつては薬として重宝された?「舞茸(マイタケ)」の秘められたパワー
食用として知られるきのこは、椎茸やしめじ、エリンギやマッシュルームなど約300種類にのぼります。
その中でも、今ではスーパーで手軽に買える「舞茸」が、ひと昔前まで山奥に生える貴重な薬として重宝されていた歴史をご存じでしょうか。一般の市場に出回るようになったのは、実は30年ほど前からのこと。
きのこ全般には、健やかな身体づくりや季節の変わり目のコンディション維持に役立つ「β-グルカン(食物繊維)」が豊富に含まれています。
さらに舞茸には、体内の防衛力をサポートする独自の多糖類(MXフラクションやMDフラクションなど)が含まれており、寒くなる季節の健康管理やウイルスに負けない体づくりを支える食材として注目を集めています。日々の食事に賢く取り入れていきましょう。

ただ日光に当てるだけ!椎茸の栄養とうま味が格段にアップする理由
椎茸には、スッキリ感を助けるカリウムや、お通じ改善に役立つ食物繊維がたっぷり詰まっています。実はこの栄養素、あるひと手間を加えるだけで格段に増やすことが可能です。
その方法とは、ただ『天日に干す』だけ。
天日干しをすることで、カリウムや食物繊維がしっかり凝縮されるだけでなく、日光の紫外線によってビタミンDが豊富に生成されます。さらに栄養価だけでなく「うま味成分(グアニル酸)」もグンと高まるため、美味しく食べられて体に嬉しい“いいとこどり”が叶います。
市販の干し椎茸を利用するのはもちろん、「買いすぎて冷蔵庫に余っている…」という時は、ご自宅で生椎茸を数時間〜半日ほど日光に当てるだけでも効果的です。

【簡単レシピ】じっくり味が染み込む「椎茸の佃煮」
干し椎茸の戻し汁には、旨味と栄養がたっぷり溶け出しています。出汁ごと丸ごと味わえる絶品レシピです。

【材料】
干し椎茸 10個
干し椎茸のもどし汁 150cc
酒 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
みりん 大さじ2
【下準備】
干し椎茸は一晩水に浸してもどし、椎茸ともどし汁に分けておきましょう。
【作り方】
①鍋に椎茸ともどし汁、酒、しょうゆ、みりんを入れて落し蓋をし、中火で煮込みます。
②10分程度煮こんだら一度火から下ろし、一旦冷まします。再度火にかけ、煮込む工程を3回程度繰り返して完成です。
『煮込む』『冷ます』の作業を繰り返すことで味の染みた美味しい佃煮ができます。玉子焼きの具や、ご飯とまぜておにぎりにしても美味しいですよ。
まとめ:秋の夜長は旨味たっぷり「きのこ料理」を楽しもう
高騰する秋の魚にかわって食卓を豊かに彩ってくれる「きのこ」。
手軽に手に入る舞茸や、干して栄養とうま味を凝縮させた椎茸は、寒さや乾燥が気になるこれからの季節に欠かせない心強い味方です。
旨味がぎゅっと詰まった旬の味覚を楽しみながら、内側から元気をチャージしていきましょう。
※本記事は日常の食事や生活習慣を楽しむための健康情報です。体調不調が続く場合や心配な症状がある場合は、医療機関を受診してください。
こんにちは、健康管理士一般指導員の松元です。中学生の息子の母でもあり、日々の食卓から家族の健康をつくることを大切にしています。
予防医学の知識をベースに、漢方コーディネーター、薬膳調整師、発酵食品マイスター、発酵食品健康アドバイザーの資格を保有。東洋医学や発酵の力を活かした、旬の食材による栄養バランスの良いおすすめレシピや、毎日の心と体を整えるためのセルフケア情報を専門知識に基づいて発信しています。

