お酒にチーズにキムチ・・・世界には多くの発酵食品があふれています。
その発酵食品が、微生物によって造りだされるものだとわかったのは100年ほど前だといいます。
しかし日本の歴史をたどると、縄文時代から山ブドウや野イチゴなどの果物を微生物の力で発酵させ、酒に変えていたと言われています。添加物もないずっと昔から、人類は菌を味方にし、食材の保存と、うま味を引き出す術を身につけていたんですね。

世界一の発酵食品大国と言われる日本。
大豆を発酵させたみそや納豆が代表的ですが、古くから家庭で親しまれてきた『ぬか漬け』も栄養価はピカイチです。
その秘密は『ぬか床』。野菜のみでなく、肉や魚、卵なども漬けられる万能調味料でありながら、カラダに嬉しい乳酸菌や酵母菌がいっぱい!
なかでも見逃せないのは酪酸菌(らくさんきん)です。胃酸に強いので生きたまま腸に届き、食物繊維を善玉菌のエサに変える働きで、ビフィズス菌や乳酸菌の繁殖を促します。腸内環境を良くする微生物が増えれば、お通じも良くなり、自ずとお肌や髪などの目に見える部分でも変化が期待できます。

春だと亜鉛・カリウム・食物繊維などが豊富な『たけのこ』、夏は王道の『きゅうり』や夏野菜としては珍しい体を温める働きがある『カボチャ』、秋は芋のなかでも低カロリーが嬉しい『長芋』がオススメ。
一度食べるとクセになり、もうお箸がとまりません!
必要に応じてビタミンAに変わる働き者のβ-カロテンは『ニンジン』に多く含まれています。皮膚や粘膜を乾燥から守ってくれるので、体のトラブルが多い冬の時期は積極的に摂りたいですね。
日本には栄養価の高い野菜がたくさん!体調に合わせていろいろな野菜を自家製のぬか床で漬けてみてくださいね。
ご飯のお供にピッタリ!
我が家のぬか床

【材料】
生ぬか 1kg
自然塩 130g
水 1L
かつお節 8g
昆布 5cm四方を3枚
唐辛子 お好み
捨て漬け野菜(キャベツの葉、ニンジンの皮など)
※菌を増やし発酵を促すために使用します。
【作り方】
①生ぬかに塩を加えてざっくりと混ぜ、水を少量ずつ加えながらかき混ぜていきます。
②ぬかにかつお節、唐辛子を混ぜてから捨て漬け野菜を入れて昆布を刺し、ぬかをかぶせて空気を抜くようにして押さえます。1日1回しっかりとかき混ぜ、捨て漬け野菜は4~5日で取り替えましょう。その工程を4~5回繰り返せばぬか床の完成です。
ぬかはゆるすぎないのがベスト。ピンポン球程度の大きさに丸めて強く握り、指の間からじんわり水分が出てくるようであればOKです。捨て漬けを繰り返すことで、野菜についていた乳酸菌などの微生物がぬかに移り、ほど良い酸味をあたえてくれます。
こんにちは、健康管理士一般指導員の松元です。中学生の息子の母でもあり、日々の食卓から家族の健康をつくることを大切にしています。
予防医学の知識をベースに、漢方コーディネーター、薬膳調整師、発酵食品マイスター、発酵食品健康アドバイザーの資格を保有。東洋医学や発酵の力を活かした、旬の食材による栄養バランスの良いおすすめレシピや、毎日の心と体を整えるためのセルフケア情報を専門知識に基づいて発信しています。

