突然ですがみなさん、【日本人の女性、約4人に1人がガンで死亡】しているのはご存知ですか?
厚生労働省人口動態統計によると、2020年の年間死亡者数は137万2648人です。このうち、37万8356人の方がガンによって亡くなっています。なぜ、ガンでの死亡者数がこんなにも多いのでしょうか。今回、薬膳の視点から見てみたいと思います。

肺・大腸は表裏の関係
ガンでの死亡で一番多いのは肺、次いで大腸です。五行説では、肺と大腸は表裏の関係となっています。
つまり肺に異常事態が発生すると、それは同時に大腸にも影響するという考え方です。
五臓のひとつ[肺臓]は現代的には呼吸器を指しますが、呼吸器の病気である風邪にかかるとお腹を壊しやすいですよね。また、鼻炎・気管支炎・喘息などにかかるとお腹の調子も狂いがちになるのも、肺と大腸が密接に関わっているからです。

料理と薬味の組み合わせ
それでは、肺と大腸を病気から助けるためにはどうしたらよいか。薬膳の五味の理論で説明します。五味の中で肺・大腸の働きを助けてくれるもの、それは[辛味・香辛料]です。とくに日本では薬味と呼ばれているものが、体の重要な守り神となっています。




お刺身を食べるとき、わさびはもちろん大根や青じそなどのつまも残さずに食べましょう。それらもりっぱな香辛料、薬味なのです。
薬味はお腹の調停役。主役を生かすも殺すも薬味次第ですね。
「東京薬膳研究所」代表。食養・薬膳研究家。1970年代より成人病と食生活の臨床研究に従事し、1986年に渡中。本場中国(四川省)にて高名な薬膳師に師事し、薬膳理論と料理技術を学ぶ。帰国後は日本の気候風土や伝統的な和食文化に合わせた独自の「和食薬膳」を提唱し、長年にわたりその第一人者として日本の薬膳界を牽引する。 『食は薬なり』の教えを広めるため、これまでに数多くのカルチャーセンターでの講師や全国各地での講演活動を行い、後進の育成や薬膳の普及に尽力。著書に『決定版 和の薬膳食材手帖』『旬を食べる和食薬膳のすすめ』(すべて家の光協会)など多数。

