厳しい暑さが続く今日この頃。
一見すると、まだまだ夏真っ盛りですが、東洋医学ではこの時期から少しずつ「秋」への準備が始まっています。
夏の間に溜まった暑さと湿気によって「脾胃(おなか)」がバテやすく、さらに秋特有の「乾燥」に向けた準備も必要になっていきます。
今回は、夏の疲れをリセットし、すっきりと秋を迎えるための晩夏の養生法とおすすめレシピをご紹介するので、ぜひ作ってみてください。

暦の上では秋になりますが、実際には一年で最も暑さが厳しい時期です。
連日の猛暑で冷たい飲み物やアイスを摂りすぎ、知らず知らずのうちにお腹が冷え切ってはいませんか?
「なんとなくスッキリしない」「食が進まない」といった重だるさは、夏の湿気とお腹の冷えが重なっているサインかもしれません。
この時期の養生ポイント
冷やしすぎた「脾胃(おなか)」を温め、立て直す

7月下旬以降は、おなかのなかが冷え切り、エネルギーを作る力が落ちがちです。
食が進まない時や、お腹がすっきりしないと感じたら、「温かいもの」「加熱した食材」を意識して取り入れ、おなかをやさしく温めましょう。
体に溜まった「余分な水分」をすっきりオフ

日本の夏は湿度が高く、水分が溜まることで「体が重く感じられる」といった不調が起こりやすくなります。
ウリ科の野菜(冬瓜、キュウリ、ゴーヤ)やハトムギ、小豆など、東洋医学で水分代謝をサポートするとされる食材を取り入れ、不要なものを溜め込まないカラダを目指しましょう。
秋に向けた「潤い」の補給を始める

立秋を過ぎると、暦の上では秋に入ります。まだ暑さは残るものの、空気中の湿度は徐々に下がり始めます。
夏の汗で失われた水分やうるおいを補うため、山芋、きくらげ、梨、白ごまなど、体を内側から潤す食材を少しずつ食卓にプラスしていきましょう。
薬膳を活かすポイント:夏の終わりに試したいセルフケア
連日の暑さで冷たいものを多く摂ったり、クーラーの利いた部屋に長時間いたりすると、下半身を中心に冷えを感じたり、重だるさが気になりやすくなります。
東洋医学では、冷えによって巡りが滞ると、水分代謝を司るお腹や身体の働きが低下し、巡りが悪くなると考えます。
重だるい脚をすっきり軽くするための、気軽なツボ押しセルフケアをぜひ試してみてください♪

山芋と豚肉、黒きくらげの旨味炒め

①豚肉150gは一口大に切り、酒少々を揉み込んでおく。
②フライパンにごま油を熱し、豚肉を入れて中火で炒める。豚肉の色が変わったら山芋150g(皮を剥き、1cm幅の半月切ったもの)ときくらげ5g(水で戻したもの)を加え、山芋の表面に少し焼き色がつくまで2〜3分サッと炒め合わせる。
③オイスターソース大さじ1と醤油小さじ1、酒大さじ1、おろし生姜とおろしニンニク各小さじ1/2を合わせたものを全て回し入れ、全体に手早くからめてお皿に盛り付け、刻んだ青ねぎや大葉をお好みで散らして完成です。
薬膳ワンポイント
山芋(生薬名:山薬)は、お腹にやさしく栄養補給に優れた食材です。
加熱しすぎず、シャキッとした食感を残して調理することで、夏場に落ちがちなスタミナと元気をしっかりチャージできます。
夏のさっぱり薬膳スープ

①鍋に少量の油と生姜1片(千切り)を熱し、香りが出たら一口大に切った鶏肉150gを入れて表面の色が変わるまで軽く炒めます。
②水800ccと酒大さじ1、ハトムギ大さじ2を加え、沸騰したらアクを取り除く。
③弱火にしてフタをし、ハトムギが柔らかくなるまで約15〜20分煮込む。
④冬瓜200g(皮を剥き、一口大に切ったもの)を加え、冬瓜が透き通って柔らかくなるまでさらに10分ほど煮ます。塩と醤油で味を調え、仕上げにクコの実を散らせば完成です。
薬膳ワンポイント
体に溜まった水分や熱をすっきりリフレッシュしたい時にぴったりの組み合わせです。千切り生姜のアクセントが冷えやすいお腹をやさしく温め、さっぱりとしながらもカラダのコンディションを底上げしてくれます。
こんにちは、健康管理士一般指導員の松元です。中学生の息子の母でもあり、日々の食卓から家族の健康をつくることを大切にしています。
予防医学の知識をベースに、漢方コーディネーター、薬膳調整師、発酵食品マイスター、発酵食品健康アドバイザーの資格を保有。東洋医学や発酵の力を活かした、旬の食材による栄養バランスの良いおすすめレシピや、毎日の心と体を整えるためのセルフケア情報を専門知識に基づいて発信しています。

