コラム

味覚は体からのサイン?五味の効能と酸甘化陰

以前のコラムで、食材の『四性』についてのお話を伝えさせていただきました。
四性と並んで、食材の効能を知る上で最も大切な要素が『五味』です。

五味は食材の味覚やその食材の持つ効能により、「酸味(さんみ)」「苦味(くみ)」「甘味(かんみ)」「辛味(しんみ)」「鹹味(かんみ)」の五つに分類したものです。

薬膳や中医学において、食材の味は単なる味覚ではなく、それぞれが特有の薬理作用、つまり効能を持ち、特定の臓器(五臓:肝・心・脾・肺・腎)に働きかけると考えられています。

五味の特徴を知っておくと、味から効能を連想しやすいのでスーパーでの食材選びや、調理の際にとても役立ちます。イメージだけでも覚えておけると便利ですよ。

酸っぱいものを食べた時を想像してみてください。キュッと体が縮こまるような感覚がありますよね。あの力を「収斂(しゅうれん)」といい、毛穴をキュッと閉じて汗を漏れ出にくくし、加齢による尿もれを防ぐなどの働きがあります。

また、その働きは渋味の食材にもあるので、五味の酸味には渋味も属しています。
暑い日に熱がこもり、のぼせや火照りがある時、イライラしやすい時、食欲が暴走して食べても食べても止まらない時などは濃く淹れた緑茶や抹茶がおすすめです。苦い味で熱を冷まし鎮静してくれます。

 

酸甘化陰:さんかんかいん

酸味と甘味は、合わさると潤い(陰液)を生み出し補うという考え方です。

酸味と甘味を持つ食材を組み合わせたり、甘酸っぱいものを食べたりすることで喉の渇きを癒し、夏バテ予防などにもつながります。

この組み合わせは、特に水分を飲んでも口や喉の渇きが解消されないといった「陰液不足」の状態に有効です。

お酢に少し砂糖を加えた三杯酢も酸甘化陰。はちみつレモンも酸甘化陰の組み合わせですね。
お水を飲んでも喉や口の渇きが潤わない時は酸甘化陰、ぜひ覚えておいてくださいませ。

ちなみに『若榴da檸檬』はまさに酸甘化陰。甘酸っぱい味で体をじんわり潤してくれます。

ベリーベリーベリーティー

①ティーカップに紅茶を淹れる。
②たっぷりのドライベリーとスライスレモン、はちみつをお好みで入れる。

・ブルーベリー(甘・酸)目を健康にする、血の巡りを良くする、肝腎を補う。
・クランベリー(甘)血の巡りを良くする、胃を健康にする、未消化を除く。
・クコの実(甘)肝腎を補う、目を健康にする、肺を潤す。
・はちみつ(甘)五臓を補う、体を潤す、咳を止める、便通を良くする、皮膚を潤す、解毒。
・レモン(酸)潤いを生み出す、渇きを止める、余分な熱を冷ます、気の巡りを良くする、胎児を安定させる、痰を除く。

今回はブルーベリー、クランベリー、クコの実を使いましたが、ベリー類はお好きなものを入れていただいて良いです。プルーンやレーズンなどを使っても美味しくできますよ。

ブルーベリーやクコの実は目の健康にとても良いので、疲れ目の方におすすめです。

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