コラム

中医学で心を整える「香りの魔法」

桜のつぼみがほころび、柔らかな春風が吹き抜ける季節となりました。
4月は、入学式や入社式など、多くの人が人生の新しい扉を開く節目の時。
期待に胸を膨らませる人も、慣れない環境に少しの不安を抱える人も、それぞれが新しい自分へと歩み出す、希望に満ちた物語の始まる季節です。

大きなイベントや人前に立つとき、感じたくない緊張感が押し寄せる時はありませんか?

頭の中で何度も予行練習を繰り返しては「失敗はできない」「恥をかきたくない」と、自分を追い込んでしまいます。

肝心な本番では、声も手も震えがとまらなく、頭の中が真っ白になって何も思い出せなくなってしまうことも…。

このような状態を肝気鬱結(かんきうっけつ)といい、中医学では精神的ストレスや感情の抑圧により、「気」を巡らせる「肝」の機能が低下して、全身の気の流れが滞ってしまう状態を表します。

このような症状が出た時は、すっきりした香りで気分を切り替え、緊張を緩和してくれる柑橘系がおすすめです。

レモン

レモンの爽やかな香りは、滞った「気」をスムーズに巡らせてくれる理気(りき)という働きがあります。
香りをかぐだけで、キュッと硬くなった心がふんわりと緩んでいくのを感じられるはずですよ。
心地よい酸味は、高ぶった感情を穏やかに鎮め、イライラや不安をスッと流してくれます。
また、レモンに含まれるビタミンCは、亜鉛や鉄といったミネラルの吸収率をアップし、クエン酸は肝臓の働きを助けてくれます。

ブリ

ブリは、私たちの「元気」と「血」を補ってくれる、とても頼もしい存在。
薬膳では、ブリには補気(ほき)と補血(ほけつ)という、エネルギーと栄養をギュッと補う働きがあると言われています。
緊張で疲れやすいこの時期、しおれかけた心に潤いと活力を与えてくれる強い味方です。

 

ブリとレモンのバターソテー

①ブリの切り身2切れは2〜3等分に切り、塩と酒少々をふり、10分置いて水分をペーパーで抑えて拭き取る。
②塩こしょうと薄力粉少々をふる。
③フライパンに油適量をひき、ブリを入れてから中火にかけ、片面3〜4分ずつ焼いて取り出す。
④フライパンの油を拭き取り、レモン果汁1/2個分、パセリのみじん切り適量、バター20g、醤油小さじ1を入れて弱火で熱し、ふつふつとしてきたらとろみがつくまで煮詰める(焦げないように注意)。
⑤ブリをお皿に盛り、バターソースをかけて完成。

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