コラム

脳に効く!最高のレクリエーション

いつまでも若々しく、活発な脳を維持するための、誰でもすぐに始められる最高のレクリエーションをご紹介します。

年齢を重ねるにつれて、「あれ、言葉が出てこない…」「最近、物忘れが多くなったかも」と不安を感じることはありませんか? 脳の機能は、日々のちょっとした習慣で維持・向上させることが可能です。

その鍵となるのが、「会話」と「指先を使った作業」です。

今回は、全国で大人気の「あいうえお体操」と、脳のネットワークを強化する「活脳折り紙」の具体的な方法と効果を徹底解説します。

会話と指先で脳のネットワークを鍛える!

脳の機能の維持の第一歩、それは会話です。

「何を話す?」「誰と話す?」会話が苦手な人でも、話す行為そのものが脳を活性化する最高のレクリエーションなのです。

話そうと意気込んでも、すぐに言葉が出てこない経験は、脳の機能が少しお休みしているサインかもしれません。

脳をフル回転させる秘密は「あいうえお」

私たちが「話す」とき、アタマの中で「話す内容」を考え、「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」の5つの母音を組み合わせて音を発しています。同時に、口のまわりの筋肉を複雑に使っています。

この一連の動作が、脳をフル回転させているのです。

  • 「あ」は、アゴの力。
  • 「い」は、舌の力。
  • 「う」は、唇の力。
  • 「え」は、マユ出しや頬の力。
  • 「お」は、口をすぼめる力。

「あえいうえお」と発音するだけで、口とアタマ(脳)はフル回転する、まさに一石二鳥のトレーニングです。

5つの母音を意識して、口を大きくしっかり開けます。

「あえいうえお」をゆっくりと5回、続けて発音しましょう。

なぜ「声を出さない」と悪循環に陥るのか?

年齢を重ねると、アタマでわかっているのに言葉が出てこない、声が小さくなる、聞き返しが多くなるなどの悩みを抱える人は少なくありません。

「まわりの人に迷惑をかける」「恥ずかしい」という意識から、会話や発声を避けてしまう人が増えています。
しかし、声を出さなくなるとますます声が出なくなる、という悪循環に陥ってしまうのです。

私たちが日常生活のなかで無理なく、すぐに行うことができ、効果も早く出てくるのが、この「あいうえお体操」なのです。

滑舌や発音を改善し、コミュニケーション力アップ

発声で大切なのは、口を大きく開け、舌や唇、頬などの顔の筋肉を使って話すこと。

普段、口のまわりの筋肉を使わないでいると、顔の筋肉が衰え、口の開け方が小さくなってしまいます。
その結果、滑舌や発音が悪くなり、早口言葉はもちろん、人と大声で話すことすら困難になってしまうことも。

「あいうえお体操」は、この5つの母音を意識した動きで顔の筋肉の衰えを防ぎ、滑舌や発音を改善してくれます。

【応用編】日常会話のなかで脳をさらに活性化

さらに脳の活性化を促すには、日常生活に次の要素を取り入れてみましょう。

・口を大きく開け、声を出して文章を読む。

・音読する際、5つの母音を意識して行う。

・音読と早口言葉を同時に行うことで、脳の活性化もアップします。

「活脳折り紙」のすすめ

指先は「第2の脳」:脳を刺激する特効薬

会話の次に強力な脳トレが、指先を使った作業です。

折って作る折り紙は、指を使って行う繊細な作業なので、脳の活性化に非常に効果的です。なぜなら、指先は「第2の脳」とも呼ばれ、脳を刺激する特効薬だからです。

・全身運動を促す効果

・心身を活性化し、生活意欲の向上に繋がる

・認知症の方やリハビリを行う人にも有効とされ、医療機関や介護施設でも幅広く使われています。

神経ネットワークは何歳からでもつなげる!

神経細胞は加齢とともに減っていきますが、神経細胞間のネットワークを増やすことで、脳機能を維持できることが分かっています。

指や手を使って行う折り紙は、このネットワークをつなぐための最適なツールです。
さらに、折り紙は誰でも楽しむことができ、出来上がった作品が残るという達成感も得られるのが魅力です。

脳は、新しい刺激によって活性化します。
慣れてしまった簡単な動作ばかり繰り返す運動では、脳は活発になりません。脳を成長させるためには、挑戦が必須です。

そこで挑戦してほしいのが、折り方の難易度を変えていくトレーニングです。

・「何を折ろうか?」「どう折ろうか?」と考える作業が脳を活性化します。

・難しいものに挑戦し、完成したときの達成感は格別で、脳が喜び、さらに向上したいと思う意欲が湧いてきます。

複雑な折り方で、さらに脳力アップ!

簡単な折り紙に慣れたら、次は複雑な折り方にもチャレンジしてみましょう。

手順を追って折る作業は、記憶力、集中力、空間認識力を高め、脳のすみずみまでネットワークをつなぎます。

・折り方が分からなくなったら、本やインターネットで検索したり、誰かに教えてもらうのが最善です。友だちや家族を誘って一緒に折ることで、楽しさが増します。

・出来上がった作品を飾って楽しむのもおすすめです。飾り方を工夫したり、写真を撮って誰かに見せたりと、完成した後の楽しみも脳に新しい刺激を与えてくれます。

脳のネットワークは何歳からでもつなぐことが可能です。自分だけの記録を残し、達成感を楽しんで、いきいきとした毎日を送りましょう!

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