
日本で認可されている800以上の添加物の中から、もっとも避けた方が良いものを知っているだけで、自身や家族の健康を守れるとしたら……。
前回、身近な添加物の危険性と新型栄養失調について説明しましたが、今回はより具体的に、避けるべき添加物について知っていきましょう。
ミネラル不足の子供たち
ミネラルが不足すると、イライラして落ち着きが無くなったり、ボーっとして頭がまわらなくなったりします。
近年、指摘されているのが、特別支援学級児童数の急増です。2000年頃から急激に増加し、現在でも増え続けています。
コンビニ飯や水煮食品、リン酸塩の使用が増えたのはバブル崩壊後。
発達障害の児童増加とミネラル不足になる添加物の使用が増えた時期に重なるのです。
ミネラル不足による新型栄養失調で落ち着きのない子どもがカウントされているのではないか、という予測をもとに、NPO団体にてモニター調査が行われました。すると、自閉症スペクトラム症と診断されていた小学校2年生の男の子がミネラル補給をすることで、授業中に出歩いたり暴れる、泣き叫ぶなどの行動が無くなったといいます。
先天性の発達障害ではなく、ミネラル不足による新型栄養失調で落ち着きがなかったのではないかと考えられたのです。
避けるべき添加物
日本は添加物も農薬も基準が甘い国です。
これからあげる食品添加物は国が認可しているものですが、本来ならば摂る必要のない化学物質です。これらは、重要な役割をもつミネラルも一緒に排除してしまいます。
覚えておきたい!避けるべき食品添加物!
- 人工甘味料
- 合成着色料
- 合成保存料
- 防カビ剤
- 発色剤(亜硝酸ナトリウム)
- たん白加水分解物・酵母エキス
- 化学調味料
- パーム油
- 乳化剤
- 加工デンプンと増粘多糖類
避けるべき添加物を並べましたが、それら添加物をもう食べないように……ではなく、日々の食事の中で必要なミネラルを摂りながら、添加物を避けてもらえればと思います。
以下に、食品選びの注意点をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
痩せたい人の大きな落とし穴
言わずもがな、甘くて美味しい炭酸ジュースは体に良くないとわかっていても飲みたくなるときがありますね。ただ最近では、体に良いと思って人工甘味料をわざわざ購入する人がいます。
痩せたい人や血糖値が高い人、ゼロカロリーのジュースを手にしていませんか?
とくに人工甘味料であるアスパルテーム、アセスルファムK、スクラロースの3種類は、砂糖の味により近づけることができるためよく使われています。
しかし、ゼロカロリーのはずなのにそれらが逆効果だというのです。
甘い人工甘味料を使ったジュースを飲むと、脳は砂糖をたっぷり使ったジュースを飲んでいると勘違いをします。血糖値が急上昇することを見越して、血糖値を下げるインスリンを分泌。
ところが、実際に飲んでいるのはゼロカロリーの糖類が含まれていないものです。血糖値が低下した分、体はすぐに回復をしようと脳から「空腹」の信号を出します。
つまり、人工甘味料を摂れば摂るほど食欲が増します。意識している人こそ、かえって太ってしまったり、血糖値コントロールを乱してしまう落とし穴に、注意が必要です。
○○エキスと調味液にご用心
無添加表示の商品によく書かれているたん白加水分解物は、別名アミノ酸と呼ばれています。大豆やトウモロコシなどから作られる人工的なうま味調味料です。添加物ではありませんが、同じうま味調味料である化学調味料よりも危険度が高いというのですから驚きです。
たん白加水分解物は食品扱いにもかかわらず、発がん性やアレルギーのリスクが伴います。
リスクのない化学調味料は添加物なので、原材料に「調味料(アミノ酸等)」と書かれることが多いのですが、食品として扱われているたん白加水分解物は表示が免除されることが多いのが厄介なところ。
酵母エキスに関しては、化学調味料そっくりのものと、避けなくても良いまともな酵母エキスがあります。表示に「有機酵母エキス」と書いてあれば酵母からエキスを抽出しただけのものなので、気にしなくても大丈夫です。
かつお節エキス、昆布エキス、煮干しエキスの3つはたん白加水分解物や酵母エキスが使われている可能性が高いのですが、エキスという言葉だけでなく、「調味液」という言葉にも注意が必要です。
本当に危険なものでもハッキリと明記せず、隠されて日常の食事に紛れ込ませています。
そのような状態では全ての添加物を避けることは絶対的に難しいでしょう。
そこで、安全な食品からミネラルを補給し、添加物を体外へ排出させる働きが必要なのです。
おすすめは納豆や豆腐などの大豆製品や小魚、茹で卵など。
ただ要冷蔵食品なので、持ち運びには素焼きのミックスナッツをカバンに入れておくのも良いかと思います。