コラム

見た目の老化に隠れる体の不調

「最近、鏡を見るたびにため息が出る…」そんな風に感じていませんか?
数年前にはなかったシミやシワが増え、疲れやすくなった、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。実は、これらの変化は単なる年齢のせいだけではないかもしれません。

老化の原因は、「酸化」と糖化」

身体を老けさせるカギとなるのは、「酸化」と糖化」です。

酸化とは?
酸化とは、ひと言で言うと『錆びる』こと。
釘が錆びるのと同じように、私たちの身体も酸素と結びつくことで酸化します。これが進むとメラニンが増加してシミができたり、コラーゲンが破壊されてシワやたるみが目立つようになるのです。

糖化とは?
酸化が身体の『錆び』なら、糖化は『焦げ』です。
こんがりと焼けたパンケーキを想像してみてください。糖とたんぱく質が結合して起こる現象ですが、同じようなことが私たちの身体でも起こっています。運動不足や食べすぎで血中の糖質が増えると、それが老化物質に変化し、肌が黄色くくすんだり、ハリを失ったりする原因になります。

打ちたてのきれいな釘も、おいしそうに焼けたパンケーキも、放置すれば錆びて焦げてしまいます。そうなる前に、根本的な食生活を見直すことが大切です。

女性ホルモンと身体の変化

女性の体では、卵巣でつくられる「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」という2種類のホルモンが交互に分泌されています。

黄体ホルモンの働き
「PMS(月経前症候群)」という言葉が広く知られるようになりましたが、月経前は黄体ホルモンの作用で、心身に様々な症状が出ることがあります。
黄体ホルモンには男性ホルモンに近い働きがあるため、肌がギトギトしたり、毛穴がつまったりしやすくなります。また、体内に水分を溜め込んで腸の動きを抑える働きがあるため、生理前には便秘も起こりやすくなるのです。

更年期とエストロゲン
女性の場合、更年期になるとエストロゲンの分泌が急激に減少します。すると体調に変化が起こりやすくなりますが、日常生活でその影響をコントロールするのに役立つのが食事です。
エストロゲンに近い働きをする栄養素を積極的にとることで、症状が緩和することがあります。女性ホルモンの原料はコレステロールです。更年期を迎えると、脂質からエストロゲンへの変換が難しくなるため、大豆食品やファイトエストロゲンが含まれる果物類を意識してとるのがおすすめです。

細胞の生まれ変わりを助ける食べ物

百薬の長よりも医食同源。身体の内側からキレイと健康をサポートするために、細胞の生まれ変わりを助ける食べ物をご紹介します。

皮膚のバリアをつくる食べもの

ちょっとした刺激で肌がピリピリしたり、かゆみを感じたりしたら、それは乾燥だけでなく、皮膚のバリア機能が低下しているサインです。
皮膚の保湿成分であるセラミドを食事から補給するようにしましょう。

おすすめ食材: コンニャク、黒豆、ひじき、わかめ、ほうれん草、甘酒、大豆、緑黄色野菜、ゴマ、紅茶、うなぎ、青魚

薄毛・口内炎・爪割れに 亜鉛不足解消食材

髪の主成分であるケラチンというタンパク質の生成に欠かせない亜鉛が不足すると、髪のツヤが失われたり、細くなったりすることがあります。
亜鉛は体内で作れないため、食事からの摂取が必須です。ビタミンCと一緒に摂ると吸収率がアップします。

おすすめ食材: 牡蠣、ホタテ、海苔、卵黄、カシューナッツ、アーモンド、チーズ、豚・牛・鶏のレバー

むくみ・シワ対策に 塩出し食材

顔や手足がむくみやすい、肌の乾燥やシワが気になる方は、塩出しを意識しましょう。塩分をとりすぎると、体内の塩分濃度を下げるために水分をため込む仕組みが働き、むくみの原因になります。

おすすめ食材: ジャガイモ、大豆、サツマイモ、アボカド、りんご、バナナ、昆布、わかめ、ほうれん草

肌のくすみや慢性疲労に 体の焦げを防ぐ食材

糖化が起こりやすいのは、食後1時間の血糖値が上がるタイミングです。
キーワードはGI値。数値が高い食べ物ほど血糖値が上がりやすいため、食材を選ぶ際は低GI値のものを選びましょう。

おすすめ食材: そば、玄米、葉もの野菜、キノコ類、ピーマン、玉ねぎ、ブロッコリー、大豆、ナッツ類、高カカオチョコ、りんご、イチゴ

次回のメルマガでは、「コラーゲンを食べても肌がプルプルにならない理由」や「お酒と健康の意外な真実」についてお伝えします。どうぞお楽しみに!

 

 

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